富山霊園にて、鋳物の花立・線香立をステンレス製へ交換
富山市を中心にお仕事をさせていただいております、金山石材店の金山です。富山霊園にて、鋳物の花立・線香立をステンレス製へ交換させていただきましたので、ご紹介いたします。
富山霊園 線香立て及び花立取替
弊社のすぐ近くの富山霊園にお墓をお持ちのお客様からお墓についてご相談いただきました。お参りの時お困りのことがあるそうで、早速お墓を確認させていただきました。
こちらがご相談いただいたお客様のお墓です。富山霊園では多い形のお墓で、花立と香炉は一体型になっています。お客様からは、「花立が壊れているので新しいものに交換したい」とご希望いただいていました。
こちらは鋳物の花筒で、着脱の際にねじを回す「ねじ込み式」のタイプです。3,40年前に建てられた富山霊園のお墓ではこのタイプが主流でしたが、鋳物なので劣化してしまったり、ねじ山が合わない状態で斜めに無理にねじ込んでしまってねじ山がつぶれたり、どうしても壊れやすい面があります。こちらの花筒も、劣化が進んで水を入れても漏れてしまう状態でした。
今はサビに強いステンレス製の花筒で、落とし込み式のものが主流になっていますので、そちらをお選びいただいて交換させていただくことになりました。花立を交換されるのにあわせて、蝋燭線香立も新しいものに交換します。
花立・線香蝋燭立を工場へ持ち帰るため取り外すと、ごみや土などが入り込んでいました。一体型なので重さがあり動かしてお掃除をするのは難しいですし、固定されていて動かせないと思われている方も多いので、建立されてから動かしてお掃除をされているケースは少ないです。
取り外した機会にごみを取り除いて、水垢を簡単に落とし、きれいにしました。次は工場で加工作業に入ります。
霊園から車で1,2分の工場で、持ち帰った花立蝋燭立を加工します。まずは、蝋燭立を取り外したところです。奥にあるお線香立ても取り外します。
花立と線香立などの金物部分を、機械を使ってカットしています。鋳物の小物類は、石の中にモルタルや接着剤等で固定されていることが多いので、無理に取り外すと石が欠けたりしてしまう可能性もあります。石に影響のないように切断します。
新たに金具を取り付けるため、石に穴を開けます。その準備として、穴を開ける位置に印をつけました。
穴あけ機で、花筒を入れるための穴を開けています。今回は、石に穴を開けてそこに花筒を入れる落とし込み式の花立に加工します。富山のお墓では、50~55パイ(直径5~5.5cm)のものが多いです。
水を抜くための横穴を開けています。花筒を入れるための穴に水が溜まってしまわないようにするための水抜き穴です。弊社にある最小の10パイ(直径1cm)のコアを使用しています。
工場での加工を終えて、設置が完了しました!
左右の花筒は、穴を開けたところに落とし込むタイプになっています。お水を交換するときはステンレスの花筒だけを持ち上げて取り外し、水場に持っていって丸洗いすることもできます。中央の手前が蝋燭立で、奥は線香立です。線香立は、以前のものは固定式でしたが、こちらは筒の部分だけがねじ式になっていて取り外すこともできます。中にお線香が詰まったらお掃除も可能です。
お客様は後日直接ご確認くださって、「きれいになってよかったです」とおっしゃっていただけました。この度は弊社にご相談いただきまして、ありがとうございました。何かお困りの際には、またお気軽にお声かけくださいませ。
花立や線香蝋燭立の交換や修理は、弊社では年間多数のご相談をいただきます。お参りされたときに感じた、気になること、ご心配なことなどございましたら、どうぞ気軽にご相談ください。富山霊園に一番近い石材店として、スピーディにご対応させていただきます。