コンクリートカロートのお墓を、インド産アーバングレーのお墓に建て替え。富山市西番富山霊園

富山市を中心にお仕事をさせていただいております、金山石材店の金山です。富山霊園にて、45年前に祖父が建立させていただいたコンクリートカロートのお墓を、インド産アーバングレーのお墓に建て替えさせていただきましたので、ご紹介いたします。

富山霊園 建て替え インド産アーバングレー

 

富山霊園にお墓をお持ちのお客様から、お墓の建て替えをご相談いただきました。このたびご主人様が亡くなられて、お墓を新しくしたいとご希望でした。

 

こちらがお客様のお墓です。富山霊園が開園したころに、私の祖父が建立させていただいたお墓です。

 

昭和53年、45年前のお墓です。当時の富山霊園で主流だったコンクリートのカロートで後ろ側から納骨するタイプのお墓です。特にカロート部分は、石の部分と違って経年でモルタルがはがれるなど劣化の進んでいるお墓も見られます。

お墓については、これまでのお墓は納骨室の高さがなく、かなりかがんで納骨するような形でしたので、納骨しやすいお墓にしたいとご希望でした。弊社では、父の代から納骨しやすい広い納骨室のお墓をご提案してきましたので、そこにさらに現代の技術を採り入れてバージョンアップしたものをご提案しました。また、傾斜のある敷地でしたので、周りから水が入らないような、お掃除のしやすいお墓にしたいというご要望もありました。

 

工事の前に、魂抜き(閉眼法要)をされているようすです。あいにくの雨でしたが、テントをご用意してつつがなく終了しました。ご遺骨は、倒れてしまっている骨甕もありましたので丁寧に取り出して、汚れた骨甕はきれいに洗浄して入れ直しました。

 

工事開始です。まずは古いお墓をすべて取り外しました。昔の富山霊園の標準的なお墓は、コンクリートの大きな枠が地中に埋まっているような形になっています。その枠を取り外すとこうしたくぼみができます。

 

地面を掘り下げて転圧したら、13ミリの鉄筋を20cm間隔で配し、コンクリートを流し込む準備をします。中央は納骨室の底にあたる部分で、土残しというものです。ここはコンクリートを打たずに土のままで仕上げます。

 

一枚基礎をきれいに打ちました。今回のお墓は、土間部分を石貼りで仕上げます。木枠を使って、厚みのある縁石を設置する場所と、板石を貼る石貼り部分とで、コンクリートの厚みを調整しています。

 

工場での加工の様子です。こちらは、納骨室の屋根になる一枚ものの天板です。この石を、富山霊園の基準に沿いつつ、扉の部分が最大限使いやすくなるよう加工します。

納骨室をくみ上げています。弊社はできる限り地震に強いお墓にするため、工場である程度組み立ててから現地に持ち込みます。耐震ボンド等を使って、強度の高いお墓にします。工場で組み上げると、天候や環境に左右されず、作業時間も十分に確保することができます。

 

現地では、完成した基礎の上に縁石を設置しました。角の部分はL字の金具でしっかり固定しています。

 

工場で組み上げた納骨室部分を設置します。後ろ側からお墓を見ていて、中央は土残し部分です。底の石を取り外すことができ、古いご遺骨はここから土に還すことができます。

 

納骨室の中は、すべて石貼りで仕上げます。微妙な差もきれいに仕上がるよう、現地で位置合わせをして板石を加工します。

 

さきほど加工した石を設置します。納骨室内が仕上がってきました。

 

さらに棚石を前後に設置して、納骨室が完成です。ご遺骨はこの上に安置します。この棚石も取り外しができます。

 

手前に観音扉を設置し、これからこの上に天板を設置するところです。奥の壁石にあるのは、石造りの換気口です。

 

天板を設置したら、さらにその上に台石を据えます。ここでも耐震ボンドをしっかり使って設置します。

 

お墓が組み上がったら、周りの石貼りに入ります。現地で採寸して位置合わせをして貼っていきます。

 

石貼りを終えて香炉や花立等を設置し、工事完了です! 今回は、インド産のアーバングレーという石を使用しています。

 

納骨室は十分な高さがあり、香炉や花立なども現代的で使いやすいお墓になっています。香炉は御影石製で格子状の扉になっていますが、隙間からハチが入ることもあるので内側に金網を付けました。石貼り部分は高低差のある地面でも周りから水が入らないよう設計し、黒い部分と白い部分のコントラストを付けた仕様です。

 

棹石の側面です。ご希望で、こちらに亡くなられた方のお名前等を彫刻しています。

 

背面です。建立年月と建立者の方のお名前を彫刻しました。今回は文字には色を入れない素彫りとしています。

 

富山霊園では、周りの縁石からお墓までは30cm離す決まりになっています。仕上がりの状況を確認のためお写真に収めました。

 

ご納骨の日、新しくなったお墓に、きれいな骨甕でお納めさせていただきました。高さもあるので納骨やお掃除がとても楽です。

 

お客様には「いいお墓になったね」と喜んでいただけました。このたびは、建立に引き続きまた弊社にお声かけいただきまして、本当にありがとうございました。祖父が建てさせていただいたお墓の建て替えは、私にとっても感慨深いお仕事になりました。以前よりもお参りがしやすく、お掃除や管理もしやすいお墓になっていると思いますので、これからもどうぞ末永くお参りいただけますと幸いです。何かお困りの際は、またいつでもお声かけくださいませ。