ご自分で書かれた文字を追加で彫刻。富山市西番の富山霊園にて

富山市を中心にお仕事をさせていただいております、金山石材の金山です。富山市西番の富山霊園にて、お客様がご自分で書かれたお名前を追加で彫刻させていただきましたので、その様子を紹介いたします。

 

富山市西番富山霊園 法名追加彫り

 

数年前にお墓のご相談をいただいたお客様から再度ご連絡をいただきました。その時は蝋燭立と線香立・花立を交換させていただいたのですが、ご家族様が亡くなられたのを機に、今回お墓にお名前を追加したいとご希望でした。

お話を詳しく伺うと、追加するお名前の数が5名分と多かったこともあって、当初は法名板を新設することもをご提案したのですが、その際、棹石の両側面が空いていたので棹石に直接彫刻をする方法であれば費用面でもご負担が抑えられることもご提案しました。すると、直接彫刻をすることをご希望いただきましたので、原稿を作成して、東京にお住まいのお客様へメールでお送りしました。ご了承をいただいたら、棹石を取り外して工場へ持ち帰って作業開始です。

 

作業の様子です。このように、向かって右側面に4名、左側面に1名の方のお名前を彫る形です。現在お墓の彫刻は、現地で行うこともできるようになっています。ただ、天候に左右されることもあるため、ご希望の納期に合わせて天候を考えずに作業ができるよう、工場に持ち帰って作業をすることが多いです。お写真は、ゴムシートに原稿を当てて転写するところです。

 

今回使用したのは、パソコンで打ち出した文字ではなく、書道をされているお客様がご自分で書かれた文字です。記念に自分の書いた文字をお墓に刻みたいということで、いただいた原稿を写して使用させていただきました。機械で打ち出した文字以外には、ご自分で書かれるほかに、書家の先生に書いていただいたりすることも多いです。ゴムシートをカットして彫刻の準備をしたら、いよいよ彫刻に入ります。

 

準備のできた棹石を字彫り機の中に入れたところです。右側から手を出して作業します。石に文字を彫刻する際は、ゴムシートをカットとした部分に機械で砂を吹きつけて、石を削って行います。

 

彫刻が完了し、黒いペンキを入れたところです。ゴムシートを外すと、文字部分に色が入っています。

 

左側面も同じように作業しました。ゴムシートをはがして彫刻が完了した棹石を再設置したら、完成です。

 

完成しました! この機会に目地もきれいに入れ直しをさせていただきました。

 

右側面です。お客様がご自身で書かれた文字です。色を入れたので読み取りやすく仕上がっています。

 

右側面です。こちらにも1名の方のお名前を彫刻しました。

 

背面の建立年月や建立者の方のお名前も色を入れ直しました。文字を書かれたお客様のお名前も、「書」と記してあります。思い入れの深いお墓になりますね。

 

納骨室の整理もさせていただき、新たなご納骨もお手伝いいたしました。富山にお住まいのご親戚の皆様もたくさんお越しになり、無事にご法要も終わりました。お客様からは、「思った通りの出来上がりになりました。ありがとう」と感謝の言葉もいただきました。数年前に引き続きまた弊社へご連絡をくださり、ありがとうございました。離れてお住まいのお客様には何かとご心配なことも多いかと思います。また何かお困りのことなどございましたら、いつでもご連絡くださいませ。

お墓に彫刻する文字を自分で書くことができるということは、ご存じない方もいらっしゃるのではないでしょうか? 実は、お名前部分だけでなく、お墓正面の文字なども「自分で書いた文字を記念に残したい」とご希望いただくケースはたびたびあります。多くのものはパソコンで打ち出した文字を転写して使用しており、使いやすくはありますが、人の手で書かれた温もりが感じられる文字を彫刻することは、私どもにとってもうれしく、いかに忠実に再現できるか、腕の見せ所でもあります。また、お客様にとっても、書家の先生に書いてもらった思い入れのある言葉や、ご自分で一生懸命書かれた文字をお墓に刻むことで、お墓への思い入れも深くなり、末永く大切にお参りいただけるのではないでしょうか。ご興味のある方はどうぞ、お気軽にご相談ください。

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