富山市の寺院墓地にてお墓じまい後、 月岡集落墓地のお墓へ改葬のお手伝い

富山市を中心にお仕事をさせていただいております、金山石材店の金山です。富山市内にて、寺院墓地でのお墓じまい後、新しいお墓への改葬をお手伝いさせていただきました。

 

富山市新名 寺院墓地にてお墓じまい後、月岡開発集落墓地へ改葬

 

富山市内の集落墓地でお墓のクリーニングをご依頼いただいたお客様より、お墓じまいと改葬のご依頼をいただきました。月岡地区の集落墓地に20年ほど前に建てられたお墓があるのですが、近くのお寺様の墓地に、さらに古くからのお墓をお持ちでした。

 

こちらが富山市新名のお寺様墓地にあったお墓です。かなり昔に建てられたお墓です。新しくお墓を建てられたので2ヵ所にお参りをすることになりますし、新しいお墓はご自宅のとても近くにあるので、こちらのお墓はお墓じまいをして、ご遺骨は新しいお墓にまとめたいとお考えでした。

 

工事の前に、お寺様に魂抜きをしていただきました。お客様とご一緒に手を合わせて工事のご報告をしたら、早速工事開始です。

 

古いお墓でしたが、どうにか納骨口を開けることができ、まずはご遺骨の取り出しのお手伝いをしました。取り出したご遺骨は一旦工場へ持ち帰ります。

 

ご遺骨を取り出したあとは、お墓の解体工事に移ります。地面に埋まっている納骨室を、三脚を使って吊り上げます。重機が近くに入れない場所でしたので、今回は人力での解体・搬出作業でした。

 

納骨室を吊り上げて取り出し、その下の土をある程度掘り下げました。これまでの経験上、こういった昔のお墓では、ご遺骨が土に還されていることもありますので、堀り残しがないように掘り上げ、納骨室の中のご遺骨とともに工場へ持ち帰りました。

 

くぼんだ部分に土を埋め戻し、こちらでのお墓じまい工事が完了です。持ち帰ったご遺骨は、洗骨して土ときれいに分けてきれいに乾燥させ、改葬の準備をしました。

 

こちらは、新しいお墓の納骨室です。弊社で施工させていただいたお墓の納骨室は、このように石貼りで仕上げています。中央にある板石の蓋を取り外すと、下にはこのような土を残したスペースがあります。ここは、納骨室がいっぱいになってしまったときなどに、古いご先祖様のご遺骨を土に還すことができるスペースです。土をある程度掘り下げ、洗骨してきれいになったご遺骨をこちらに散骨します。

 

散骨して土を入れ、表面に「セイショウ砂」という赤い土を入れました。1000度に焼かれた土だそうです。施工当時からもともと敷いてあったもので、また表面に戻してきれいにならしたら完了です。

 

お客様からは、「色々やってくれてありがとう」とおっしゃっていただけました。これからご高齢になるにつれ、あちこちへお参りに行くのは大変ですし、今後受け継いでいくのにも、管理しやすいお墓になったと思います。お客様も、これで安心ですとおっしゃっていました。眠られているご先祖様方も、皆様一か所に集まることになって、喜んでおられるのではないでしょうか^^ お墓の洗浄に続き、今回も工事をお任せいただきまして、ありがとうございました。何かお困りの際には、いつでもお気軽にご連絡くださいませ。

今回のお客様は、古くからのお墓に納骨スペースがなくなってしまったので、20年ほど前にご自宅の近くに新しいお墓を建てられており、今回はそのお墓へ統合する形でのお墓じまいでした。昨今は従来からのお墓以外にも、永代供養墓や樹木葬など、ご事情でお墓を守っていくのが難しい場合にも、希望や状況にあった方法を選ぶことができるようになりました。選択肢が増えたのは良いことですし、もちろんそれぞれのご家庭でご事情がありますが、こうして先祖代々のお墓を守っていくということは、やっぱり素敵なことだなと改めて感じるお仕事でした。お手伝いができてよかったです。