地震の影響による富山市内での修繕等。十三層塔の擬宝珠設置、倒壊した大谷石の壁石の撤去

富山市を中心にお仕事をさせていただいております、金山石材店の金山です。今回は、地震の影響による富山市内での修繕等のようすをご紹介いたします。

 

地震の影響による富山市内での修繕等

 

今年初めの能登半島地震の影響は、お墓以外のところでも見られました。弊社でも、富山市内でお墓の据え直しのご相談のほかに、いくつかご連絡をいただきました。

1件目は、富山市善名のお客様宅でした。お庭にあるとても立派な十三層塔の、一番上の擬宝珠(ギボシ)が地震の揺れで倒れてしまっていました。

現地のようすです。見えにくいですが、奥の生垣のところに擬宝珠が落ちていました。ただ、枝や葉がクッションになって擬宝珠自体は傷もなく無事でした。

 

かなり高いところにあったので、クレーンで吊って下ろしました。ほかの部分も念のため見させていただきましたが、ズレも見られずしっかり固定されているようでしたので、お客様とお話してひとまず擬宝珠を据え直すことになりました。

 

擬宝珠の設置場所は、このようになっていました。お庭の灯籠ですので、切りかけしてそこに擬宝珠がはめてあるだけの状態だったようです。擬宝珠が取れてしまったので、くぼんだ部分に雨水が溜まっていました。

 

水を取り除いて、外壁等で使用する通常より粘りの強い圧着モルタルを使って据え直すことにしました。圧着性も高く  隙間なく埋まるので、万一また揺れがあっても安心です。

 

はしごを使って笠の部分に圧着セメントを塗布したら、クレーンで擬宝珠を吊り上げて設置します。

 

無事に据え直しが完了しました。最近自社で用意したカニクレーンは、同じころにご依頼いただいたお墓のズレ修理でも大活躍しました。スピーディにフットワークよくご対応ができて早く安心していただけたので、用意しておいてよかったです。

 

こちらは2件目、富山市水橋狐塚での施工のようすです。ご連絡をいただいて現地へ向かうと、ご自宅の壁が駐車場側に向かって倒れてしまっていました。実は普段は誰も住まわれていないお宅だそうで、幸いケガをされたり物に倒れかかったりといった被害はありませんでしたが、一番下の部分を残して完全に倒れてしまっています。栃木県産の大谷石という石で作られている壁で、富山市内では大谷石の外壁はよく見かけます。

 

お客様とお話しすると、一番下の残っている石も含めてすべて撤去してほしいとご希望いただいたので、取り外して倒れた壁石も取り除きました。

 

取り外した大谷石は落ちないようしっかり固定してトラックに積み込み、工場へ持ち帰りました。お客様には、ご対応を大変喜んでいただけました。ご事情で急がれていたもののなかなか対応してくれる業者が見つからずとてもお困りのご様子でしたので、弊社も色々なご相談の対応中でしたがなんとか段取りをつけることができてご対応させていただきました。そうした迅速なご対応にも喜んでいただくことができました。

今回の地震では、お墓以外のところでもこうした石材に関する破損等が出ています。今回ご紹介したような灯篭の修復や壁石の修理などは、「どこに相談したらいいの?」とお困りの方もおられるのではないでしょうか?弊社は以前から、お庭の工事や大谷石の外壁の修復などお墓以外の石材工事も承っています。微力ながら、できる限りお力になれればと思っておりますので、お困りの際はどうぞお気軽にお声かけください。