富山市西番の富山霊園にて、納骨扉の作り替え、石貼り等のリフォーム工事
富山市を中心にお仕事をさせていただいております、金山石材店の金山です。富山市西番の富山霊園にて、お墓の納骨扉の作り替え、石貼り等のリフォーム工事をお任せいただきました。
富山市西番富山霊園 石貼・扉作成 石種:603
祖父の代にお墓を建立いただいたお客様からお墓のご相談をいただきました。弊社のすぐ近くの富山霊園にお墓をお持ちのお客様です。
こちらがお客様のお墓です。富山霊園で昔よく建てられていたタイプのお墓です。
昭和45年、50年以上前のお墓で、お墓の後ろに納骨口がある後ろ納骨のお墓でした。昔はこのような後ろ納骨や、香炉水鉢等をずらして納骨するタイプのお墓もたくさん見られましたが、今は扉付きの納骨室が一般的になってきています。こちらのお墓は印の部分が納骨口ですが、コンクリート製の扉がついていました。隙間があるので中に蜂が入ってしまったそうで、いまは透明のビニールを挟んで対処されていました。
開けてみるとこのような構造になっています。また、周りも50年以上の間に色々な汚れがついているようです。今回はコンクリート製の扉を御影石で作り替えて、できる限り隙間がないようにします。
また、現地でお話を伺っていると植栽の剪定も大変で困っているとおっしゃっていたので、いくつかご提案した中から石貼りにすることをお選びいただきました。納骨扉の作り替えと石貼り工事のお見積りを差し上げると、弊社に工事をお任せいただけることになりました。
工事のようすです。植栽を抜いて撤去したら、周りのコンクリート部分を解体して取り外し、砕石を入れて地固めをしました。その後、新たにコンクリートを打つためワイヤーメッシュを入れました。また、手前にある霊園既設の縁石ブロックが少し手前にずれていたので、並べ直して調整しています。
生コンクリートを流し入れます。全体を均一にならしながら流し込みます。
バイブレーターで振動を与えて中に空気が入らないようにし、完成したコンクリート基礎の強度を高めます。
表面をきれいにならしてから、しばらく養生してしっかりと固めます。
その後、しっかり固まったコンクリート基礎の上に石貼りします。さらにお墓の左手前に自然石の物置石を設置したら、工事完了です。
すべての工事が完了しました! 青石の物置石は、「ちょっと腰掛けられるものがあったらいいな」というお客様のご要望を受けて、弊社にあった自然石を物置石として設置しました。
石貼りは、水が溜まらないように手前に向かって勾配を付けながら行いました。中央のお参り部分は黒い石で縁取っています。最後の仕上げで水洗いをしてきれいにした直後なので石の表面が濡れていますが、しっかり乾くと白くきれいな状態になります。石貼りのお墓は植栽のお手入れの手間がなくなるだけでなく、見た目もとてもきれいです。
お墓後方の納骨口の扉は、寸法をきっちり図って隙間ができるだけ小さくなるよう製作しました。左横のものが、以前のコンクリート製の扉です。
閉めるとこのようになります。横に手をかけるところがついています。50年が経って、石材の加工技術の精度が上がったことで可能になった面も大きいと思います。これで安心してお参りいただけるようになりました。
お客様からは、きれいになってお参りもしやすくなり、とても喜んでいただけました。50年以上前にお墓を建立させていただいた先々代の祖父の代も今と同じ西番におりましたが、今回のお客様は少し遠方にお住まいの方でしたので、近くの方に限らず色々な方からお話をいただいていたんだなあと、当時の祖父の仕事ぶりを垣間見たような気がしました。このたびは、弊社にまたお墓のことでお声かけをいただきましてありがとうございました。何かお困りの際には、またいつでもお気軽にお声かけいただければ幸いです。
今回はお墓の石貼りや納骨室の扉作成などのご相談でした。お墓を建立した50年以上前から比べると、石材の加工や彫刻の方法も新しいものが生まれ、お墓に関わる様々な技術もかなり進化していますので、よりお参りやお手入れのしやすいお墓にする方法も多様になっています。弊社は自社工場での加工のほか、現地での状況に応じた加工なども得意としていますので、お墓についてお悩みの際はどうぞお気軽にご相談ください。