現地での追加彫刻作業のようす。富山市梅沢町寺院墓地

富山市を中心にお仕事をさせていただいております、金山石材店の金山です。富山市梅沢町のお寺様墓地にて、現地での追加彫刻をお任せいただきましたので、作業の様子をご紹介いたします。

 

富山市梅沢町 来迎寺境内 追加彫刻(現場彫り)

 

県外にお住まいのお客様が、弊社のホームページをご覧になってお問い合わせくださいました。追加彫刻のご相談で、お墓の場所を伺って現地確認に向かいました。

 

こちらがご相談いただいたお墓です。お写真を撮って、このお墓で間違いないかどうかを後日お客様にもご確認いただきました。とても立派な古代型五輪塔のお墓です。

 

左側面に、平成25年建立という彫刻もありました。建立者の方のお名前もあり、こちらも確認のため写真に収めます。

 

右側面に仏様のお名前が彫られていました。今回は、印のある空いているスペースに彫刻をします。現地で確認を終えたあと、確認のお写真とお見積りを提出させていただきました。今回はお墓の様子から、現地で彫刻を行います。とても大きなお墓なので、石を取り外して工場へ持っていって彫刻をすると運搬の費用が大きくなってしまうためです。後日彫刻をご依頼いただき、現地で彫刻する準備に入りました。

 

まずは、既存の文字に合わせるために文字の寸法や文字間隔等を確認します。

 

次に、紙に文字を擦って拓本をとります。書体をできる限り既存の彫刻に近付けるためです。

 

拓本のようすです。このようにして確認した既存の彫刻をもとに新たな彫刻の原稿を作成して内容を確認したら、彫刻作業に移ります。

 

彫刻作業のようすです。工場で準備したゴムシートを貼って、彫刻の準備をしています。ゴムシートに文字が書いてあり、その部分をカットして切り抜いたものです。切り抜いたところを彫刻します。

 

周辺をしっかり養生して、いよいよ彫刻開始です! お墓の彫刻で一般的な「サンドブラスト」という方法は、石の表面に細かい砂(サンド)を高圧で吹き付けることで石を削って彫刻していく方法です。粒子が飛び散ってお墓を傷つけないようにしっかり養生します。

 

彫刻が終わりました。養生を取り外してゴムシートをはがし、きれいに拭き上げて完了です。必要であれば色入れを行います。

 

彫刻を終えたお墓の様子です。印の部分が今回新たに彫刻をしたところです。ほかの文字との違和感もなく、きれいに仕上がりました。

お客様にはお電話で工事完了のご連絡をして、完了後のお写真をお送りしました。「きれいに彫れていて助かりました」とご連絡いただき、後日現地にも見に行ってくださったようです。このたびは、富山県内に数ある石材店の中から弊社にお声かけいただきまして、ありがとうございました。新しいご縁を結ぶことができて、大変うれしく思っております。また、とても珍しい立派な五輪塔のお墓で、私自身色々と勉強になる点が多く、貴重な機会をいただき感謝しております。県外にお住まいのお客様には何かと気がかりなこともあるかと思いますので、弊社でお役に立てることでしたらまたいつでもお気軽にお声かけください。