ねじ式の花立を落とし込み式へリフォーム。富山市五福寺院墓地
富山市を中心にお仕事をさせていただいております、金山石材店の金山です。富山市五福のお寺様院墓地にて、ご納骨のお手伝いをご依頼いただいたお客様より、ねじ式の花立を落とし込み式へリフォームする工事をお任せいただきました。
富山市五福 寺院墓地 花立リフォーム
ホームページをご覧になったお客様から「納骨の手伝いをしてほしい」とお電話いただきました。また、花立が壊れているとのことでしたので、早速お墓を見せていただくことになりました。
こちらがご相談いただいたお墓です。現地でご一緒に確認させていただきました。立派なお墓で、かなり長い間大切にお参りされてきたことが分かります。お墓の手前に置いてあるのが花立です。
ねじ込み式の花立と、線香蝋燭立が一体になったタイプです。両脇が花立なのですが、左奥に見えるように花立が取れてしまってお花を供えられなくなっています。ねじ込むくぼみ部分に水が入って浸食するなどして接着部分が弱くなり、取れてしまうことがあります。近年は、ステンレス製の花筒を落とし込むタイプが主流になっています。
お客様と現地を確認し、花立を工場で落とし込み式のものに加工することになりました。実は、80kg以上の重さがあって人力では持っていくのが難しいため、二輪車で運搬しました。
工場に持ち帰り、加工の準備をします。墨出しといって、穴をあける場所を決めています。
「コア」と呼ばれる穴あけの機械で穴を開けます。ステンレスの花筒がスムーズに入る直径になっています。
両方の穴を開けたら、側面に水抜きの穴を開けます。落とし込みの穴をあけると、花筒の隙間から雨水がなどが入ってしまいますので、溜まらないように穴をあけておきます。富山の冬は寒いので、冬場に水が入ると凍結して石が割れる恐れもあります。
加工を終えた花立を設置しました。
落とし込み式になった花立です。サビに強いステンレス製の花筒は着脱できるので、お水の交換やお掃除もとても楽です。以前のものよりお水もたくさん入り、お花が長持ちします。花立全体も汚れが付いていたので、クリーニングをしてきれいにしました。
側面の水抜き穴はこのようになっています。左右それぞれに開けてあります。
後日、ご納骨のお手伝いもさせていただき、中のご遺骨の整理などもお手伝いしました。ご納骨までに修理も間に合い、「当日は雨でもテントがあったので助かりました。ありがとうございました」と無事にご納骨が終わり安心されたご様子でした。「何かあればまた金山さんにお願いしますね」というありがたいお声かけもいただき、今後の励みになりました。このたびは弊社にお墓のご相談をいただきまして、ありがとうございました。
花立や線香蝋燭立などの修理は、近年いただくことが多くなりました。建立されてから20年、30年と経って新しいタイプの花立も一般的になり、鋳物でてきたものや、ねじ式のものなどは交換・メンテナンスの時期が来ているということかもしれません。お参りされていて気になることがあれば、お気軽にご相談くださいませ。