富山霊園にてお墓じまい工事。他県にお住まいのお客様へのご遺骨の郵送

富山市を中心にお仕事をさせていただいております、金山石材店の金山です。富山市富山霊園にて、遠方にお住まいのお客さまより、お墓じまいとご遺骨の郵送をお任せいただきましたのでご紹介いたします。

 

富山市富山霊園 お墓じまい・お骨郵送

 

愛知県の方より、富山霊園にあるお墓のお墓じまいをお考えでご連絡をいただきました。当店が富山霊園から一番近い石材店だということでご連絡をくださったようです。さっそく現地を確認させていただきました。

 

こちらがお墓じまいをされるお墓です。区画番号を伺って向かい、お墓の写真を撮ってお客様にも見ていただいて確認しました。愛知県は車で3,4時間はかかる距離なので、お参りにお越しになるのはとても大変だと思いますが、きれいな状態で大切にされていることが分かります。お客様は、眠られているご両親様を住まいの近くで供養したいとご希望で、お墓じまいを検討されていました。

お墓じまいのお見積りの際の確認点としては、まずはお墓の広さや大きさです。富山霊園には、4㎡、6㎡、8㎡、10㎡など様々な広さの墓地があり、こちらのお墓は6㎡でした。また、今回は取り出したご遺骨をご郵送することもご希望でしたので、事前にお伝えして納骨室内も確認させていただきました。ご遺骨の数、骨甕が割れていないかなどの状態を確認し、お電話やメールでやり取りをさせていただいてお見積りも差し上げ、当店に工事をお任せいただけることになりました。

 

工事の当日です。閉眼法要のあとご遺骨を取り出して工場へ持ち帰り、工事が始まります。

 

まずはお墓の本体から取り外します。クレーンで吊り上げる準備をしています。

 

棹石を吊り上げ、手を添えて慎重に取り外します。この後も、上から順に取り外していきます。

 

納骨室の天板まで取り外しました。納骨室内はこのようにコンクリート製の棚があり、壁石の内側は自然石を加工せずゴツゴツしたままになっています。20年ほど前までは、コンクリートの土台枠の上に石を置いていくような形が昔の富山霊園のお墓の作りになっていました。今のお墓は、内側もきれいにカットされていて、構造も少し違っています。

 

お墓本体をすべて取り外したら、参道の両脇の基礎コンクリートを解体します。

 

入口の柘植の木も根から除去します。

 

先ほどの納骨室の土台になっているコンクリートの枠も解体していきます。お墓工事の際、特にお墓じまいでは、このように機械でコンクリートを割って解体する作業があるため、コンクリートや石の破片が飛び散ることがあります。周りのお墓には、傷つけないように養生シートをかけさせていただいて作業をしています。

 

このコンクリート枠はかなり頑丈で、解体するのは大変な作業です。エアー工具を使って、鉄筋コンクリートを破砕しています。

 

富山市では、お墓じまいする際は更地化をすることが前提となっています。深めにしっかり基礎コンクリートを取り除き、くぼんだ場所には周りと同じ高さまで山砂を入れてならします。

 

表面をきれいに整えて、お墓の取り外し・解体工事が完了です。

 

持ち帰ったご遺骨は、お客様のもとへの発送準備をします。ご遺骨を送る際は骨甕のまま送ることも多いですが、今回はお客様から「お骨だけを袋に入れて送ってほしい」とご依頼いただきました。そこで、送るご遺骨が入った骨甕を全方位から写真に撮って、どのご遺骨がどの骨甕に入っていたかわかるようにしてお送りしました。

 

ご遺骨はさらしの袋に入れて、さらにビニールに入れました。一般の方にはあまり知られていませんが、遺骨はゆうパックで送ることができます。間違いのないように撮影したお写真をそれぞれに添えて送り出しました。

 

お客様からは、お骨が無事に届いたことのご連絡をいただき、「ありがとうございました」とおっしゃっていただけました。遠方の霊園でのお墓じまいで何かとご心配なこともあったかもしれませんが、無事にお墓じまいが終わり、ホッとされたことと思います。これからはお住まいの近くで、末永くご供養いただければ幸いです。

今回は、お住まい近くでご供養されるため、富山霊園にあるお墓のお墓じまいをするお手伝いでした。今回のように富山県外のお住まいの近くにご遺骨を移されるケースでは、こちらでのお墓の解体やご遺骨の発送などをお任せいただくことが多いです。また、「両親の故郷の富山で供養したい」というケースでは、お墓の解体だけでなく、今後の納骨先のご相談等もあわせて承っています。お客様のご事情に合わせて柔軟なご対応をさせていただきますので、まずはご相談いただければ幸いです。